介護の仕事選び

介護職って儲かる?介護歴10年以上の現場経験者が語る介護職の給与事情

介護職って儲かる?介護歴10年以上の現場経験者が語る介護職の給与事情

経済不安が広がるこんにちは

ぶるさんです。

今日は

介護の仕事は儲かるのか?生活ちゃんと出来るの?というお話をしたいと思います。

結論

介護職でも一応生活が出来ますが、家族を一人の収入で養うにはちょっと厳しいかな…

という感じでしょうか?

介護の年収の平均は、一般的な職種よりも10万円ほど低いといわれています。
年収で言うと平均307万、日本の産業の平均だと420万ぐらいと言われているので確かに10万円程度低いと言えるでしょう。

ただ、介護福祉士のような資格を持っているとボリュームゾーンとして295万~384万ぐらいが最も多い層なので、ある程度生活が出来る水準までは引き上げられます。求人などを見ても零細企業と比べると高めで求人が募集されている事もあり
「貧困にはならないけど、お金持ちにはなれない…」
といった感じだと思います。

ちなみに、介護職はこの微妙な待遇の立ち位置が有利にはたらく層がありまして…

というとシングルマザーや50代ぐらいの年収が頭打ちの層です。

介護の仕事は施設形態によって多様なので、シングルマザーや年配の方でも正社員になれます。

年収うんぬんの前に、シングルマザーが正社員になれるというのが実は結構強みで、日本の社会情勢的にシングルマザーのような子育て世代は正社員にはなりにくいのですが、介護だと日曜祝日、休みでも正社員になれる職場があるのでそういった点でシングルマザーのような貧困になりやすい世帯が生活基盤を維持するのに非常に有利にはたらきます。また、資格取得に関しても、給付型の奨学金や職場が資格取得のお金を負担してくれる職場も多いので資格取得のハードルは低いです。介護福祉士は施設の加算の算定要件になるのでもっているだけで引くてあまたです。

また、国家試験の難易度もあまり高くないのでとにかく取得がしやすい資格と言えるでしょう。

また、長く勤め子育てが終わると今度は役職などにつける可能性も高く実際女性の管理職の割合が高い業界なので女性が活躍しやすい職種でもあるので、転職を繰り返す必要もなくまあ、「安定」はしやすいです。

労力と収入のコスパが高い…というのが介護職の実情かな?と思っています。

どの施設が年収が高くて仕事の内容は?

入所系の介護施設

三施設(特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護医療院)のような入所定員の多い施設は給与が高く仕事がハードです。工場的な作業感が非常に高いのも特徴。医療度の高い利用者も多いので、精神面、身体面などの心、技、体が必要とされます。所帯のある男性が勤めている事が多いですが、収入の柱としては待遇が低めなので生活の為に辞める…という人も多い。家庭の収入の副収入としてはかなり高めかな?という立ち位置。

定員の少ない介護施設(グループホーム、小規模多機能、お泊りデイ、ショートステイ)

定員が少なく身体面の負担は少なめ、その代わりボーナスが少なかったり、基本給が少なかったりと三施設より年収は少なめ、でも夜勤自体はあるので収入はそれなり。利用者の介護度が低く生活感がある利用者も多く、支援する幅は三施設より圧倒的に高い。小規模多機能は介護職としての総合力が求められる。初心者には難易度高め、共通して管理者の力量がものすごく試されるので上司がダメだとかなり振り回されて、職場のガチャ感が高い…。

日中のみの介護事業所(デイサービス、障碍者の就労支援施設)

土、日、祝が休みで、介護度も低い方が多く、来た人をみる…というだけでいいデイや就労施設は正社員の倍率は高め、収入も低めだが稼働率の高いデイサービスは先述した定員の少ない介護施設よりも年収が上回ったりする所もあるので職場に恵まれるとコスパ高め…デイサービスだと稼働率が高い事業所だと600万ぐらいの年収がある所もあるので経営力に大きく作用されるかも…ワークライフバランスを高めに維持できるがサービス業としての側面が色濃く、求められる接客スキルがめっちゃ高いです。
就労支援施設、障害分野だが、土日祝休みの所が多く労働時間がなぜか短いところが多く、週40時間以下の所もちらほら、年間休日は多く給料も安くなるがその分非課税などの範囲から出ないので手当や減税の対象になりつつ安定した収入もあるので中途半端に年収が低いけど、しっかり課税される年収300万ぐらいの人より遥かに生活に余裕のある印象を受けるます(セレブ的な意味では無いです。)ただ、いくつも見てきたがどの職場も全然支援してる人が楽しくなさそうにはたらいているのが印象的(笑)
多くの就労施設が単純作業の極みで、障害を持った人はそれでも生きがいをもって働くひとも多いが支援する側のモチベーションの維持をはかってくれる職場かどうかが長く続ける鍵とも言えるでしょう。

訪問介護

処遇改善加算や特定処遇改善加算などの待遇改善の恩恵を色濃く受けている業態。サービス提供管理責任者になれば3施設並みの給料をもらっている人は多いと聞きます。訪問介護自体、最近になって重要性が見直されてきているので今後も給料は施設並みに得られる可能性はある。夜勤は無いが土日祝日は犠牲になる事が多い...社員になると事業所全体のほとんどがパートという職場柄、パートの急な休みの対応がめちゃくちゃ大変。身体介護中心の事業所でパートとして働くのもコスパ高め。
月末の実績の作成が手書きだと非常に大変でこの辺りをうまくICT化できると相当業務の負担は減るはずです。ICTで業務削減できる業態なのに働く平均年齢が高すぎてあまり浸透していない印象です。ある程度の介護経験を積んだら自分で事業所を立ち上げるというのもありだと思います。お金ほとんどかからないので…。

とてもざっくりとした、介護業界の給料事情でした。

介護といっても業態が幅広く、大体どの業態がどの程度の年収か?というのは介護の仕事を始める時の大まかな目安になると思います。詳細な情報を知りたい方は介護労働実態調査というデータがありますので、それを見てくださいね。

あと、介護業界は地域でホントに全然違うのでデータだけだとかなり掴みにくいので知り合いに聞くとかが案外有用な情報だったりします。間違ってもSNSで聞いたらだめですよ(笑)かなり偏るので…

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