前回は、施設の待遇面をご紹介しましたが今回は、在宅サービスの給与面をご紹介したいと思います
在宅サービスで働く
子育て中のお母さんは夜勤をしたり、土、日の週末普通に仕事がある、入所系の施設は中々難しい人が多いのでは無いでしょうか?また、体力的、精神的に夜勤をしたり、早出、遅出などの変則勤務が苦手、自信がない…と行った方もいると思います。
そんな方は、在宅サービスで働いてみるのはどうでしょうか?
在宅サービスとは
- デイサービス
高齢者の保育園と例えられます。日中デイサービスに通い、リハビリや機能訓練、アクテビティ(活動)などを行い。身体の状態の悪化を予防したり、認知症の進行を遅らせるなどの活動を送る施設。リハビリ特化型、認知症専門、整体などのマッサージを受けるなど様々な種類のデイサービスがあります。主に民間の株式会社が運営している事が多いです。
- 訪問介護(ホームヘルパー)
利用者の自宅に伺い、本人と一緒に掃除をしたり、料理を作ったりなど生活面の援助やトイレ介助その他身体面の介護などを行います。自宅から自宅への移動などあちこち飛び回りますが、訪問と訪問のスキマ時間は自由に使えるなどのメリットがあるので忙しい主婦の方はヘルパーを選択する方もいます。
- 夜勤のある在宅サービス
ショートステイといって、在宅でくらす高齢者が、家族の都合や本人の状態が一時的に悪化する時などに、様々な理由で自宅で過ごす事が困難な場合に利用する宿泊施設になります。日毎に利用者が変わったり、緊急で宿泊する必要ができた方などは不穏状態で利用したり、単独型のショートステイは下手な入所施設よりも大変かも知れません(笑)
小規模多機能型居宅介護(看護小規模多機能型居宅介護)はデイ、訪問、宿泊が組み合わさった比較的新しい介護施設、基本は自宅で過ごしている人が利用していますが、一般的なデイサービスを利用している方より重度の方が多いのが特徴です。また、認知症で一人暮らしの人や既存のサービスでは生活が困難な方が利用しているケースが多く、あまり初心者向けの施設とは言い難いです。そして、運営が難しいのも特徴で単独型の小規模多機能型は待遇面でもあまり恵まれていない所は多い印象です。(データではそこそこ平均の給与高いのですが、施設と併設している小規模多機能のデータも含まれていますので、単独型は給与体系は若干不利な印象は拭えません)
定期巡回型随時訪問介護看護ホームヘルパーの24時間対応で必要な時に自由に訪問が出来る訪問介護です。これも随時呼び出しがあれば訪問しないといけないなどかなり柔軟な対応が求められるので大変です。(初心者向けではない)
では代表的な求人例を紹介します
実際の求人例①関東地方
株式会社 Aデイサービス
勤務時間 9:00〜18:00
基本給:夜勤なし 21万円以上 昇給試験に合格にて 23万円以上
※送迎手当 1万/月 処遇改善手当 1万/月 含む
資格手当:介護福祉士10000円
賞与:明記せず
休日:週休2日で年間113日 昇給:明記せず
年収:230万以上
実際の求人例②関西地方
B社会福祉法人 デイサービス 大卒
基本給:172000円+特別業務手当8000円
処遇改善手当/年間240000円(29年度実績)
賞与:基本給×4ヶ月(夜勤手当は含まず)
休日:月9日 公休 昇給:年一回(平均3000円/月)
年収:308万円
実際の求人例③北陸地方
社会福祉法人C 小規模多機能型居宅介護
基本給:172000円+夜勤3000円×4回
処遇改善手当:15000円/月 資格手当:10000円(介護福祉士)
業務手当:15000円/月 土日祝/ 1000円
賞与:基本給×4•2ヶ月 昇給あり
休日 週休2日 年間112日
年収:340万円
実際の求人例④九州地方
株式会社D ホームヘルパー
基本給:130000円
処遇改善手当:20000円/月 資格手当:5000円(介護福祉士)
業務手当:16000円/月 勤務手当:39800円
賞与:基本給×3ヶ月 昇給あり
休日 年間111日
年収:291万円
以上各事業の平均的な年収です。施設介護と違ってキャリア求人が多く新卒の求人は少ないです。在宅介護の収入はどうしても施設介護より落ちてしまいますが、人と接するのが好きな方や、接客業をされていた方などは馴染みやすい等、他業種のスキルが活かせる機会は多いです。また、介護施設と違い、対人数が少ない事もあり体力的な負担は少ないのもメリットと言えるでしょう。
給与面を見る時のポイント
給与面をチェックする場合は
必ず‼
年収で考えましょう
介護職は基本給に加えて、資格手当、夜勤手当、処遇改善手当…etc 様々な手当があり、職場によってそれぞれ表示の仕方が違っていて、基本給に夜勤手当が含まれていたり、資格手当が含まれていたり、基本給が高そうに見えて、実はいろいろな手当込みで表示されていて年収で計算したら大した年収じゃなかった…とならないように注意しましょう。
※ポイントは
- 資格手当の金額
- 夜勤手当一回の単価と月何回あるか
- 処遇改善手当の実績(前年度)まとまっての支給か?月単位の支給か?
- 賞与の実績
最低この4点は確認しましょう。興味のある企業のホームページにも求人の内容が確認出来るので文字で確認出来る内容についてはしっかり把握しておきましょう。待遇面はアレもこれも確認するのはストレスになりますし、企業側にもいい印象を与えないので出来る限り情報はとっておきましょう(そもそも待遇面を確認したら、マイナスな印象で捉えられちゃう風土が問題なんですけど…今でも多いんですよね…福祉はボランティアって考えてる偉い人)
介護の仕事の特徴として、100万単位で年収がジャンプアップする事はかなり稀です。最初の年収はかなり重要になりますので、ぶるさん的には絶対妥協して欲しく無いポイントです。
ハローワークをあてにしない
これから、介護の仕事を始めている方。ハローワークは求職する時に真っ先に出てくる選択肢ですが、全く知識のない状態でハローワークに行っても自分の思い描く職場に巡り会う事はかなり難しいと思ってください(笑)
ハローワークはあくまでも求人票の提示と離職者を減らす事が目的です
公的な機関ですので、必要以上の痒いところに手が届くような情報はハローワーク側から提供してくれる事はまずありません。
あなたが就職してくれればどんな待遇だろうと構わないのです。ただ、離職率の高い職場はあまりおすすめしないようですが(すぐにやめてもらったら困るので…)
待遇面の細かい事を知りたい、しっかりリサーチしてから自分の納得いく職場で仕事をしたいと考えている方は、派遣サービスを利用しましょう。特に聞きにくい待遇面、処遇面を細かく伝えれば、しっかり確認してくれるのでいいですよ。
派遣業者の中でも介護経験を持っている方がいる所やノウハウをしっかり持っている所だと特にうまくマッチングしてくれると思います。