福祉の仕事に就く人に覚えておいて欲しい…。対人援助の6つのポイント。
さて、6月も後半に差し掛かりました。学生の皆さんは就活が進んでいるでしょうか?
このブログは福祉の仕事を中心に書いているので、福祉系の仕事に就く方が多いと思いますので既に決まっている方も多いとおもいます。
今回は、福祉の仕事を始めようとしている方や転職を考えている方も改めて福祉の仕事をするうえで心がけて欲しい事をお話ししたいと思います。
①挨拶はしっかり聞こえる声で
最初は基本の挨拶です。
実は、挨拶をしっかりする事を続けるというのは案外難しくて、自分もそこの重要性に気づくまでに時間がかかりました。職場や家族、普段の環境であればあるほど自然とその辺が疎かになってきます。
抵抗があるんですよね、挨拶をあまりしない環境で育つと…。しなくても困らなかったり、学生や自宅、友達の間では意識して挨拶ってしないですからねぇ。
それでも、意識して挨拶を習慣化すると相手に与える印象が違いますよ。
私も管理者になって一番最初に気をつけたのは挨拶でした。めちゃくちゃ元気でなくてもいいので、しっかり聞こえる声でみんなと挨拶をしましょう。意外とホントに効果ありますから。
挨拶が、苦手な方は勇気を持っていつもの倍の声量を出して見ましょう。それで、快適な社会人生活が送れますよ〜
②人と話をするときは距離感を意識する
これは、意外と無意識にしている事なんですが、職員さんや利用者さんとお話をする時があるとおもいます。その際お話をしている人との距離をちょっと意識してみてください。
自然と一定の距離をとっていることが解ると思います。それより更に近づいてみましょう。近づいた分後ろに下がられるかも知れません(笑)
そこまで、はっきり態度に出す人は珍しいですが、それだけ人は、パーソナルスペースに入られると心理的な圧を感じます。
職場の人や利用者さんはまず適度な距離を保つ事を意識してください。適度な距離は個人差もありますが、キックをしようとした足が届くぐらいの距離がちょうどいいと思います。急にパーソナルスペースに入ると、身を引いたり何らかの反応があったりするので、グイグイ行きすぎたら、「立ち入りすぎた」と反省しましょう。
福祉は対人援助のサービスですので相手の反応には敏感になりましょう。
間違っても「何もしてないのに不快な人」にはならないようにしましょうね。
③位置を意識する
これは距離感の延長ですが、人と話をするときの立ち位置も意識しましょう。
ケータイショップのように一つカウンターを挟むと正面向かい合っても抵抗がありませんが、カウンターなど遮るものがない状態で向かい合って座るすごく違和感を感じます。人の顔が見れないようなむずかゆい感覚に陥ります。
ですから、顔をつきあわせるよりも少し斜め向かいから話をしましょう。相手も自然と目線が外れるので話がしやすいです。
④目線は同じ高さで
相手は座っているのに自分は立って話をする…。リアル上から目線ですが、相手に与える不快感は想像に難くないとおもいます。
福祉の仕事を始めるとこれがクセになっちゃう人が多いんですよね。基本、職員はあまり腰を下ろす機会がないし、利用者さんは座っていることが多いですから自然とそうなってしまうんですよね。面倒ですが、腰を下ろして相手と同じ高さの目線でお話をしましょう。
⑤時折頷きを入れる
仕事を始めた新人の時期は、話をするよりも話を聞く機会の方が多いとおもいます。職場の先輩も一生懸命指導と思って、色々話をしてくれます。話を聞く時は頻繁でなくてもいいので時折、相槌を入れてあげてください。
相手は話をちゃんと聞いてくれていると安心します。もちろん利用者さんと話をしているときも一緒です。
⑥話は遮らない、否定はしない
これは、利用者さんとの話をしているときもそうですし、職員会議などで議論をするときも意識しましょう。
相手の主張はしっかり聞きましょう。話を遮ってしまうと、相手との信頼は築けませんし、感情的な状態に発展してしまうと建設的な話はできません。また、最後まで話を聞かないと相手の話の主旨もつかめません。否定も基本はしないで話をしましょう。福祉を利用する方は生活保護の方や貧困など様々な社会問題を抱えている方も多いです。一般論的な常識や主観で否定をすると、相手は絶対に心を開いてくれません。まずは話を聞いて共感をする事が大事になってきます。
最後に
今回の6つの事は福祉の仕事のみならず、社会生活を円滑におこなう時にも役に立つと思います。
ただ意外と簡単そうに見えて難しいんですよね。ですから、今回挙げた6つの事は常々意識して欲しいと思います。
福祉の仕事は利用者との関係も、職員との関係も全て信頼関係の上で成り立っています。信頼できる人になるという事は福祉の仕事を行う上で必要な「スキル」ともいえるでしょう。信頼できない人に自分や自分の大切な人の生活を生命を預けたくないですよね?