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介護

10年前と現在の介護感の変化を肌で感じるようになった4つのコト

10年前と現在の介護感の変化を肌で感じるようになった4つのコト

こんにちは、ぶるさんです。

 私は、介護の経験は10年以上あるのですが、この業界10年以上働いている人は結構少ないので、いわゆるベテランの部類に入ります。

 ただ、介護という仕事は奥が深いのでまだまだ知らない事も沢山ありますけどね。介護保険制度が始まる前、措置制度の時代(2000年より前)から介護の仕事をしている超ベテランもいるので、個人的には経験年数が10年といってもまだまだ学ぶ事が多いと感じている次第です。

 時の流れは早く「10年ひと昔」なんて言葉があるように、少し前と現在では考え方や介護業界の雰囲気なども少しづつ変化して来ています。10年の過程をたどれば徐々に変化していきましたが、過去を思い返すと「随分考え方が変わったなぁ」と思う部分もありました。

 今回は、その昔私が介護を始めた頃(10年以上前)の介護業界の雰囲気や評判現在の世間の介護業界の雰囲気や評判の変化をお話したいと思います。

①今のような悲観的な空気感がなかった

 私が、高校を卒業して介護の専門学校に入学したのが2004年。当時は介護保険制度は始まったばかりの時期でした。(介護保険制度が始まったのが2000年)

 その当時は介護の業界は、高齢化に差し掛かる時期で、沢山の事業所が作られ、働く人もどんどん増えていた事もあって、将来性のある仕事…と思われていました。

 当時は日本の成長もひと段落し始めた時期だった事もあって、転職希望の社会人や学生が介護保険という新しい言葉に惹かれて、中途で入ってくる人も多かったのです。

 早期退職で退職金を頭金に専門学校に入学したり、大学中退して新しく専門学校に入り直したり、いまではそこまでして介護を学ぶ人は極稀ですが10年程前は比較的よく聞く話でした。

 私が当時学んだ専門学校も、新卒と社会人は半々ぐらいで脱サラして手に職をつけようと入学をしてくる人も沢山いたのです。1学年の人数も今よりはるかに人数が多かったです。

 そんな環境だったので、新卒、社会人ミックスで色んな世代の同級生ができて楽しかった事を覚えています。

 現在は、少子化に加え、介護の世間的なイメージや待遇が非常にマイナスな事もあり、若い人で介護の仕事を目指す人は極端に減ってしまいました。 

 介護の専門学校は辞めてしまうところも増え今や、生徒の大半が外国人の留学生…という学校も多いようです。私の学生の時には多かった社会人から専門学校に入学するという人も一部の通信制学校以外は、ほとんどいないようです。

②お金や待遇の話をするがタブーだった

 これは今までもありましたが、福祉の仕事に見返りを求めてはいけないという暗黙の空気感がありました。

 就活の面接でも介護に対する情熱などを聞かれることが多く、反面、最後まで待遇の話は聞かされない…など。それでもそこに疑問を抱かなかった人も多かったようです。(自分もその1人でした)

 ただ、おそらくこういった空気が結局「介護職=ブラックな労働環境(給料が安いのに重労働」というイメージを構築する原因の一つになっていたと思います。

 今は、様々なところで待遇改善の声が大きくなって来たことや、待遇面を改善しないと職員を確保できないという事情もあり以前に比べれば待遇の話などは大っぴらにしやすくなって来ています。(新卒の学生さん方にはまだまだハードルが高いかもしれませんが…)

③「認知症の症状は対応でなんとかなる。利用者が怒ったりするのは介護職員の対応が悪い…」という空気

 これは、意識の高い介護職員や仕事のできる介護職員はかなりの人達が思っていた思考で現在もまだまだこの考えを頑なに信じている介護職員や関係職種の人がいます。

 私たちも、学校でそのように習いましたし、某介護の組織では「認知症は対応次第だ」と言い切っていた事もあって私たちは一種の洗脳のように信じ込ませれていたと思います。 

 ただ、認知症の対応を狭い施設の環境だけではどうしても限界がある…という事は経験を積んでいくうちに理解していきました。昔は「認知症の症状は対応ではなんともならん場合がある」という事を言えない空気もあったりして、この辺りはだいぶ昔に比べると言論の自由を解禁(笑)された雰囲気になっていると思います。

 あと、「対応では限界があるんだ」正直に皆が言える雰囲気になる事で「じゃあ、専門医にかかりましょう」という具体的な対応に発展するようにもなって、結果的に課題の解決に向かう良い方向にもなりました。

正直な話ができるって大事ですね

④利用者第一主義・職員の都合は一切言ってはいけない

 まるで奴隷のような文言ですが、これもいまだに根強い考え方で、今もかなり現場のサービス向上を謳い文句に叫ばれているように思います。 

 ただ、SNSが普及した事で、本当に利用者第一主義で許されることか否かの部分の検討はされるような空気になって来ました。

 最近の例で言うと介護職員に対するセクハラ問題ですね。

 昔から利用者や利用者の家族からセクハラまがいの行為を受けたりする事があっても、「認知症だから」とか密室で証拠もないから大ごとにも出来ない…といった理由であまり表に出て議論されることはなかったのです。

 こう言った問題も適切に対応するように…と厚労省から声明を発表されるようになりました。たった一声ですが、これで事業者側も公にアクションができるので具体的な対応などを議論するキッカケになっていくでしょう

 今は、こういった闇に包まれた部分が少しづつ陽の目を浴びるようになって来て議論をされるようになって来て、少しづつ状況が改善されつつあるのかな?という印象を受けます。

最後に:様々な問題に向き合って議論をする事が業界を良くしていく

 少子高齢化も相まって、一部では劣悪な職場環境が多い介護業界ですが、このように従来語られなかった部分をオープンにしていく事って非常に業界のイメージを変える上で大事ですよね。

 介護は「女性が圧倒的に多い仕事で、更に密室で関わる、利用者と介助者が密着する事が多いという特殊な仕事」ですから、安心して働ける環境って本当に大事だと思います。

 税金と保険料で賄われる介護保険制度において現状の待遇を大幅に改善することは期待できませんが、中規模の改善をしつつ、労働環境も良くしていき女性が働きやすい職場を目指すという方向性も介護職の新しい流入の方向性としては良いんじゃないかと思う次第です。

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